Azure ADのログをSumo Logicに取り込む方法 ~事前準備~

 2022.06.20  株式会社テリロジー 技術統括部

今回はAzure Active Directory(以下Azure AD)のログをSumo Logicに取り込む方法の紹介です。

Azure ADのログをSumo Logic に取り込み、表示、管理することが可能です。

今回ご紹介する方法は、Azure にSumo Logic と連携するEvent Hubsなどを作成し、Sumo Logicにログを送信する方法です。ちょっと設定する項目が多いため、記事を2つに分けて記載します。

まずSumo Logic側でHosted CollectorとAzure側でHosted Collectorと紐づくコンポーネントの準備を行います。

次回の記事で、今回準備したコンポーネントを使って、Azure ADのログ送信設定とSumo Logic側での受信確認を行います。

Azure ADのログ送信設定とSumo Logic側での受信確認の記事はこちら

では早速本題に入りたいと思います。

Sumo Logicの設定

まずSumo Logic 側の設定を行います。

Azure と連携するために、Sumo Logic の Hosted Collector を作成します。

Sumo Logicの設定

HTTP Source の設定

Azure からログを受け取るためにHTTP Source を設定します。

Manage Data -> Collection -> Collection -> Add Collector の順にクリックします。

HTTP Source の設定 画像1

Hosted Collector を選択します。

HTTP Source の設定 画像2

Add Hosted Collector 画面にて、下記を入力もしくは選択し、Save をクリックします。

  • Collector の Name:任意のコレクター名を入力
  • Assign to a Budget:Not Assign を選択
  • Time Zone:デフォルト

※その他の入力欄について、必要に応じて入力してください。

HTTP Source の設定 画像3

Conform 画面で OK をクリックすると、Cloud APIs 画面に遷移します。

HTTP Source の設定 画像4

Cloud APIs 画面では、HTTP Logs &Metrics を選択します。

HTTP Source の設定 画像5

HTTP Logs &Metrics画面にて、下記を入力し、Save をクリックします。

  • Name:任意のソース名を入力
  • Source Category:ソースから収集された出力にタグ付けするための任意の文字列を入力

HTTP Source の設定 画像6

次に Advanced Options for Logs 部分では、Time Zone のみ選択します。

HTTP Source の設定 画像7

最後にProcessing Rules for Logs 部分はデフォルトのままで Save をクリックします。

HTTP Source の設定 画像8

HTTP Source Address 画面では、データ送信先として使用するURLが表示されるため、テキスト等にコピーして保存してください。(後述の手順で使用します。)

HTTP Source の設定 画像9

OK をクリックすると、Collection 画面に戻り、作成した Hosted Collector が表示されています。

HTTP Source の設定 画像10

ここまででSumo Logic 側の設定は完了です。

Azure側の設定

ここからはAzure 側の操作を行います。

先ほど Sumo Logic側で作成した Hosted Collector と紐づけるために、Azure側で必要な機能を、Sumo Logic提供のテンプレートを使って生成します。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成

まず下記のURLから、ARMテンプレートの azuredeploy_logs.json をダウンロードしておきます。

https://s3.amazonaws.com/appdev-cloudformation-templates/azuredeploy_logs.json

次にAzureの管理コンソールの画面で、画面上部の検索フォームに「Template deployment」と入力し、マーケットプレイスに表示されたものを選択してください。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像1

カスタムデプロイ画面にて、「エディターで独自のテンプレートを作成する」をクリックします。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像2

テンプレートの編集画面で、先ほど保存した「azuredeploy_logs.json」ファイルの内容をすべて赤枠部分に上書きし、保存ボタンをクリックします。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像3

カスタムデプロイ画面の プロジェクトの詳細 部分が表示されます。

まず下記の項目を入力もしくは選択してください。

  • リソースグループ:任意のリソースグループを選択もしくは新規作成
  • リージョン:Japan East (東日本) を選択

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像4

次に Sumo Endpoint URL の欄に、Sumo Logic側のHTTP Source Address で控えたURLを入力し、「確認と作成」をクリックします。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像5

もし控え忘れてしまっていた場合、HTTP Source Address のURL はSumo Logic側の画面にある Show URL から確認することができます。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像6

「検証に成功しました」の表示を確認したら、「作成」をクリックします。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像7

デプロイは完了するまで数分かかります。デプロイ完了後、「リソースグループに移動」をクリックします。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像8

リソースグループ画面から、デプロイしたリソースを確認できます。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像9



次は、ストレージアカウント画面に移動します。画面上部の検索フォームに「strage account」と入力し、表示されたサービスを選択します。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像10

作成したリソースグループに所属している、「sumofailmsg~」から始まるストレージアカウントをクリックします。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像11

左側のメニューから、コンテナーを選択し、コンテナーを作成します。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像12

新しいコンテナー画面で下記のように設定し、「作成」をクリックします。

  • 名前:azureaudit-failover
  • パブリックアクセスレベル:プライベート

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像13

作成したコンテナーは、コンテナー画面に表示されます。

Azure上にSumo Logicのコンポーネントを生成 画像14



以上でSumo Logicと連携するために、Azure側で必要な機能のデプロイが完了しました。

次回はAzure ADのログをSumo Logicに送る設定を行います。

Azure側で設定を行い、データの受信をSumo Logic側で確認します。

↓↓次の記事はこちら↓↓


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