Oracle Cloud VMware Solution

OCVSとは

Oracle Cloud VMware Solution

OCVSとはOracle Cloud VMware Solutionの略で、OCI上でvSphere Cloud Foundationを稼働できるサービスで、ご利用いただいているオンプレミスのVMWareの環境をOCI上に移行することができます。

OCVSは、すべての商用リージョンまたは専有リージョン(顧客DC内に配置されたOCI)で利用することができ、日本の商用リージョンでは東京と大阪を選択することができます。

VMware SoftwareとOracle Cloud Infrastructureの統合されたソリューション

お客様が完全に制御 可能な、専有のVMware 環境を提供。
オンプレミス 同様の操作性を実現しながら、クラウド サービスと容易に連携。

Oracle Cloud VMware Solution

Oracle Cloud Infrastructure

VMWARE SOFTWARE

VMWARE SOFTWARE
認定されたVMware Cloud Foundation環境(vSphere, vSAN, NSX Enterprise Edition)

ORACLE CLOUD INFRASTRUCTURE

ORACLE CLOUD INFRASTRUCTURE
高性能なネットワークとベアメタルコンピュートによる拡張可能な構成

OCVSで解決できること

近年ではシステムのクラウド化が進み、以前と比べ、運用・メンテナンスにおけるランニングコストについてメリットを感じるケースが増えてきました。

一方で、ワークロードの移行が難しいVMWareやミッションクリティカルなサーバは、従来通りの導入・運用コストがかかっており、EOSL対応や不朽化対応に多くのリソースとコストが割かれています。

OCVSでは、VMWareの構成や操作性は変えずにOCI上に移行することができるため、従来のEOSL対応や基盤のハードウェア老朽化対応を実施する必要がなくなり、運用業務の負荷を削減できます。
また、クラウドの特徴を活かし、システムの需要予測に合わせた柔軟な拡張と縮小ができます。

OCVSの特徴

OCVS - 3つの特徴

OCVSの特徴

①オンプレミスのVMWareと全く同じ操作で利用できる
お客様が完全に制御可能なVMware環境を提供し、オンプレミスと同じ使い勝手を実現しています。パッチやアップグレードはお客様のタイミングで実施可能です。

②他のクラウドサービスと容易に連携可能
お客様のクラウド環境内にVMware環境を短時間でデプロイ可能です。他のクラウドサービスと高速に連携でき、サポート窓口や支払いも一本化されます。

③高い性能とコストメリット
高いパフォーマンスのサーバおよびネットワークを使用でき、データースを含め様々なサービスと連携可能です。すべての商用リージョンで使用でき、低いデータ転送料でハイブリッド構成でも安心して使用可能です。

01 オンプレミスのVMWareと全く同じ操作で利用できる

OCVSでは、オンプレミスと同じツール 、同じ手法でVMware環境を管理することができます。環境構築ではGUI操作でSDDC(※)を作成することができるため、VMware環境に必要なコンポーネントを一度に構築することができ、本来は煩わしいネットワークの設定についても、OCVSを利用すれば非常に簡単に設定できます。

※SDDC…コンピュート、ネットワーク、ストレージなど、リソース全体を仮想化し、ソフトウェアで各コンポーネントを制御するシステムのこと

作成されるコンポーネント

  • VMware vSphere ESXi

  • VMware vSAN

  • VMware vCenter

  • VMware NSX - T

  • VMware HCX (オプション)

実際のデプロイ方法については弊社ブログでもご紹介しております。
https://cloudsolution.terilogy.com/blog/ocvs-deploy-01

また、操作だけでなく物理サーバにおいても、お客様による完全な制御が可能なお客様専有のVMware環境が提供されます。
お客様専有環境のため、オラクル社もお客様環境にアクセスすることができず、移行要件が厳しいクリティカルなシステムでも、セキュアな環境で移行することができます。

任意のパッチ、アップグレートはお客様のタイミングで実施が可能です。

オンプレミスと全く同じVMWare環境

オンプレミスと全く同じVMWare環境

  • お客様による完全な制御が可能な、お客様専有のVMware環境を提供
  • Oracleもお客様の環境へのアクセスが行えないセキュアな環境を提供
  • オンプレミスと同じツール、手法でVMwareの管理が可能
  • 任意のパッチ、アップグレートをお客様のタイミングで実施可能

02 他のクラウドサービスと容易に連携可能

OCVSは、OCI上の仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内にデプロイされるため、データベースを含む様々なクラウドサービスと連携することができます。

OCIに移行することで、今まではオンプレミス環境とクラウド環境で分かれていたサポート問合せ窓口や請求も、他のサービスとまとめて一本化することができます。
また、ポータルやAPIから、VMware環境の作成/削除、拡張/縮小を迅速に行えるため、少ない初期コストでDR環境を構築でき、フェイルオーバー時やフェイルバック時に合わせて柔軟にスケールを調整することができます。

これにより、ハードウェア管理のコストを削減することが可能です。

クラウドサービスとの完全な統合

クラウドサービスとの完全な統合

  • お客様の仮想クラウド・ネットワーク内にデプロイ
  • データベースを含む様々なクラウドサービスとの容易な連携
  • サポート問合せ窓口、請求も他のサービスとまとめて一本化
  • ポータル/APIから、VMware環境の作成/削除、拡張/縮小を迅速に行え、HW管理コストの削減が可能

03 高い性能とコストメリット

OCIではオンプレミスの環境と同じ構成で移行できる十分な性能をそろえており、他社のクラウドサービスと比べ、Oracle Cloudの方が2倍~5倍高い性能があると第三者のテストより確認されています。
これは、ストレージ、SQL、ベアメタルインスタンス等で確認されており、リソースの品質の高さやネットワークが高速であることが証明されています。

OCVSでは他のパブリッククラウドと比べ多くのCPU数、ストレージ容量を備えている高性能のサーバを利用することができ、広帯域で低遅延の安定したネットワークで稼働・VMwareとクラウドサービス間の連携が可能です。

コストでは、OCVSは他のサービスと同じく従量課金制で、OCVSの場合はライセンス費用も含まれています。
課金のカウント方法は他のサービスと少し異なっており、OCVS構築時に選択ができます。
現在の価格設定間隔は「毎時」「月次」「1年」「3年」の4種類あり、用途や利用時間に応じて柔軟な価格形態を設定することができます。

OCIの高い性能とコストメリット

  • ローカルNVMe(52.1TB)を使用した高性能のサーバを使用
  • 広帯域/低遅延の安定したネットワークでVMwareとクラウドサービス間を接続
  • データベース・サービスなど高パフォーマンスで豊富なクラウドサービスが利用可能
  • 専用線接続の場合、オンプレミスとOracle Cloud間のデータ転送料が無料
    (インターネット経由の場合は10TB/月まで無料)

OCIの高い性能とコストメリット

また、専用線接続の場合、オンプレミスとOracle Cloud間のデータ転送料が無料となっており、リソース料金が他のパブリッククラウドより安価のため、ランニングコストも抑えることができます。

インターネット経由の場合は10TB/月まで無料となり、10TB/月を超えた場合は3円/GBとなりますが、他社の1/3の価格でリソースを提供しています。

外部へ(アウトバンド通信)のデータ転送コスト

外部へ(アウトバンド通信)のデータ転送コスト

※価格情報は2022年8月26日時点の情報です。最新情報は弊社までお問い合わせください。

  • ポイント1:
    最初の10TB まで無償
    (他社では1GBまで)
  • ポイント2:
    単価が安価(3円/GB)
    (他社の1/3-1/4)
  • ポイント3:
    閉域網接続では課金なし
    (接続ポート料金のみ)

テリロジーが提供するOCVSサービス(Ora-ichiサービス)

テリロジーでは、現在ご利用いただいているオンプレミスのVMWare環境をOCI上に移行するサービスをご提供しております。

クラウド環境へ移行することによりオンプレミス同様の操作性を実現しながら、ハードウェアのライフサイクルに影響されることなくVMWare環境を利用することが可能です。
また、当社のサービスでは移行だけではなく、クラウド基盤のアカウント管理、VMのパッチ当てやバックアップの取得などの運用業務、死活監視やメトリクス監視などの監視業務も実施させていただきます。

OCIにVMWare環境を移行することで、VMWare環境とクラウドサービスを統合管理し、連携も容易に行うことが可能になります。

ご利用の流れ

Step1.
移行プラン検討

既存の環境のヒアリングをさせていただき、当社ソリューションによるクラウド移行の最適なプランをご提案いたします。

Step2.
クラウド移行

貴社仮想環境とクラウド基盤を接続し、オンプレの仮想環をクラウド環境へ当社ソリューションにより自動移行します。

Step3.
利用開始

当社の運用/監視システムを利用し、クラウド環境の運用/監視をフルサポートすることでお客様は従来の操作性でクラウド上の仮想環境を利用することが可能です。

Oraichi サービス範囲

サービスご提供イメージ

サービスご提供イメージ 06

OCVS VMWare Softwareとインフラストラクチャの構成

VMware Software構成

VMware Cloud Foundation:

  • ESXi 6.5 U3 / 6.7 U3 / 7.0 U3
  • NSX-T 3.2.0.1
  • vSAN 6.5 U3 / 6.7 U3 / 7.0 U3
  • vCenter 6.5 U3 / 6.7 U3 / 7.0 U3

※対応バージョン情報は2022年8月26日時点の情報です。最新情報は弊社までお問い合わせください。

インフラストラクチャ構成

本番環境の最小構成:3ノード~

  • 96 OCPUs (BM.DenseIO.E4.32 x 3)
  • 6144 GB Memory
  • 163.2 TB NVME SSD Local Storage

※検証目的の場合1ノードから構築可能
※CPUはIntelとAMDの2種類から選択可能
Intel:52コア
AMD:32コア、64コア、128コア

※対応スペックや構成情報は2022年8月26日時点の情報です。最新情報は弊社までお問い合わせください。

OCVS VMWare Softwareとインフラストラクチャの構成

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