SASEのログ保存・管理をどうする?!                                      保存・可視化の選択肢を解説

 2025.06.12  neiteng

こんにちは、CS事業部のneitengです。
SASE導入後、運用フェーズで「ログをどのように保存・管理・活用するか」についてお困りではないですか??
セキュリティ対策の肝となるSASEログの長期保存と活用は、多くの企業が頭を悩ませる課題です。」
本日は、SASEのログ保存の選択肢とメリットデメリット、おすすめ方法について解説していきます。

なぜログの長期保存が必要なのか? 

日本セキュリティ監査協会が公開するサイバーセキュリティ対策マネジメントガイドラインでは、「 保存期間は1年以上とすることが望ましい。」と明記されています。

実際、株式会社サイバーセキュリティクラウドの調査では、サイバー攻撃発生から発覚までの平均は約397日(1年以上)との報告も出ています。

もしログが無ければ、インシデント発生時に原因特定に時間がかかり、被害が拡大する恐れがあります。また、法令遵守の観点からも長期保存は不可欠です。 

一方で、近年、クラウド管理のセキュリティサービスは、デフォルトで数か月ほどしかログを保持しないサービスが増えており、ユーザ企業側での補完が求められています。

 SASEログ保存の主な方法と選択肢

そこで、ログの長期保管を考える場合には、以下の方法が考えられます。

1.サービス本体のネイティブの保存機能を活用

2.オンプレサーバやクラウド上(S3など)のストレージに保存

3.CSV・JSON形式で定期的にエクスポートし保存

4.SIEMに保存

 各方法のメリット・デメリット 

但し、14の方法については、それぞれ良し悪しがあります。

  メリット デメリット
1.ネイティブの保存機能 

・多くの場合、専用の見やすいダッシュボード付

・導入が容易 

・無償保存期間は数か月。それ以上は高額の場合が多い

・EDRなど他製品との相関分析ができない

表示イベント数が制限される場合あり。

・ダッシュボードのカスタマイズができない

2.オンプレサーバやクラウド上(S3ABSなど)のストレージに保存 

・比較的低コスト

・(クラウドの場合)ストレージ拡張が容易 

・検索/分析は別途ツールが必要 

・アラート設定/ダッシュボードでの可視化ができない 

 3.CSVJSON形式で定期的にエクスポート 

・コストが最小限に抑えられる 

・検索/分析は別途ツールが必要

・ アラート設定/ダッシュボードでの可視化ができない

・セキュアな保管環境が必要

・手動運用になりやすく、取得忘れ等ミスが発生しやすい 

4SIEMに保存

・アラートの設定や通知、検索/対応が可能 

・EDRやIDaaSなどとの統合管理/相関分析ができる 

・見やすくダッシュボードをカスタマイズできる 

・比較的コストがかかる場合が多い

 

まとめ

SASEのログ保存は、単なるデータ保管ではなく、有事の際に迅速な対応を可能にする重要な基盤となります。また、普段からログを活用することで、インシデントに早く気付く仕組みを作ることができます。

どのような方法でログ保存をするかは、各社の要件次第となりますが、少なくとも1年は長期保存することがセキュリティ上の必須要件といえます。特に、セキュリティ対策としては、SIEMでの保存・可視化・分析が効果的です。

最後に、当社サービスのご案内です。

当社のSIEM製品「SumoLogic」にて、CATO NetworksZscalerNetskopePrisma Accessのログ長期保管・可視化・分析が可能です。(もちろん他のSASEログもご相談ください。)

上記で懸念となるコスト面については、SASEネイティブの機能で保存するよりも、1/5の価格で保存・可視化・分析が可能になった事例もあります。

*価格に関する記事はこちら☞:SIEMマーケットに革命を起こす Sumo Logic Flexプライシングについて

https://cloudsolution.terilogy.com/blog/sumologic-article-for-beginners-about-flex-license

また、ログを取り込むだけで、SumoLogic側で用意しているダッシュボードにてすぐに可視化ができたり、当社で作成した「見るべきポイントを絞った」ダッシュボードをサービスでご提供することも可能です。

SASEのログ保存・可視化でお困りの方は、是非、お問い合わせください。

*実際のご提供ダッシュボードはこちら(例:CATO)☞:https://cloudsolution.terilogy.com/blog/sumo-logic_terilogy-blend-for-catonetworks


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