SumoLogic Open Telemetry Collectorでログ取得設定が簡単になりました

 2025.07.18  taka

こんにちは、技術本部のtakaです。

以下のリリースノートに記載のある通りSumoLogic Open Telemetry Collectorアップデートにより、Open Telemetry Collector設定が簡単なものとなりました。

https://help.sumologic.com/release-notes-service/2025/01/08/otel-remote-management/

このアップデートでは、 GUI上でReceiverProcessorExporterPipeline(Installed CollectorHosted CollectorでのSource設定部分)の設定ができるようになり、Open Telemetry Collectorがインストールされた個々の機器から直接、設定ファイル(yamlファイル)の作成や修正を行う必要がなくなりました。

今回の記事ではそんなOpen Telemetry Collectorのアップデートによって変わったログの収集設定方法についてご紹介します。

本ブログにてOpen Telemetryについてご紹介した記事があります。

よろしければこちらも併せてご覧ください。

  • 前編では、Open Telemetryとはそもそも何を指しているのか、Open Telemetryそのものの利点とSumo LogicOpen Telemetry Collectorとは何を行うことが出来、その利点はどこにあるのかを解説しました
  • 中編では、Open Telemetry Collectorのコンポーネントと設定ファイルについて解説しました
  • 後編では、Open Telemetry Collectorのインストール、アンインストール方法、ログ収集実施手順を解説しました

※以降この記事では、Open Telemetry CollectorCollectorと呼称します、ご注意ください。

 

yamlファイルとは

yamlファイルは、Collectorの収集・加工・送信動作を決める設定ファイルです。

設定ファイルでは、以下にある3つのコンポーネント定義し、Pipelineで定義したコンポーネントを組み合わせてCollectorの処理の流れ(コンポーネントの実行順序)を記載する必要があります。

  • Receiver  Collectorにどんなデータをどのように取り込ませるかの設定
  • Processor:データのフィルタリング・メタデータ付加・削除など加工処理設定
  • Exporter  :収集・加工したデータの送信先設定

また、yamlファイルの設定更新時には必ず以下のパスに保存し、Collectorをリスタートする必要がありました。

  • Windowの場合には、C:\ProgramData\SumoLogic\OpenTelemetry Collector\config\conf.d
  • LinuxMacOSの場合は、/etc/otelcol-sumo/conf.d

詳しくは、中編の記事をご覧ください。

 

このようにアップデート前では、Collectorを動作させる上でyamlファイルを必ず設定する必要がありました。

一方で今回のアップデート後には、GUI上で直感的に設定できるようになり、yamlファイルの存在を気にしなくとも運用することができるようになりました。
実際に以下の項目で説明させていただく設定操作を行った後、その設定に沿ったyamlファイルが作成されるため、上記のことを考慮せずとも設定が可能となっております。

アップデート後のログ収集方法について

先ほどご説明したReceiverProcessorExporterPipelineの定義をInstalled CollectorHosted Collectorと同様にSourceを設定する形で簡単に設定が可能です。

このアップデート後の設定方法について、Collectorがインストールされた機器のファイルを取得する設定方法をご紹介します。
アップデート前の設定方法の確認、yamlファイルを直接設定されたい場合やCollectorのインストール方法については、こちらの後編記事をご覧ください。

 

1.左側メニューでManage Data > Collection >OpenTelemetry Collectionをクリック後、使用するCollectorがHealthyであることを確認

2.左側メニューでManage Data > Collection > Source Templateをクリック後、+ Add Source Templateをクリック

3.下にスクロールし、Local Fileを選択

4.以下の項目を入力し、nextをクリック

  • Name:Source
  • _Source Category:こちらで入力された値をメタデータとして収集されたログに付与
  • File Path:収集対象のログが存在しているファイルパスを指定()C:\Users\[ユーザ名]\Desktop\test\*txt
  • Denylist:収集対象とはしないファイルパスを指定
  • Collection should begin from:End of FileまたはBeginning of Fileを選択
    • End of Fileは、Source設定以降に更新されたログのみ収集する設定
    • Beginning of Fileは、 Source設定以前のログも含めて収集する設定
  • Encoding:エンコーディング形式の設定

5.Select by Collector Nameの入力画面をクリックし、対象とするCollectorを選択

6.スクロールし、対象のCollectorとなっているかを確認

7.Doneをクリック

8.収集されたログは、Source Template画面で作成したSourceをクリック>More Actions をクリック>Open in Log searchをクリックすることで確認可能

 

 最後に

今回、Sumo Logic公式リリースノートからSumoLogic Open Telemetry Collectorアップデートの内容として、Open Telemetry Collectorでログ取得設定の簡略化があったことをご紹介しました。

 

今後も、リリースノートに記載があった注目すべき機能やアップデートはご紹介させていただければと思います。
今回の記事で紹介した機能は勿論、それ以外でも、何かSumo Logicについて不明点などございましたらお気軽に弊社へお問い合わせください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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