Oracle Cloudで作ってみた その2:ブロック・ボリューム編

 2020.09.30  株式会社テリロジー 技術統括部

こんにちは。Tachanです。

今回はOracle Cloudで、ブロック・ボリュームを作成し、インスタンスにアタッチしてみたいと思います。

ブロック・ボリュームとは

ブロック・ボリューム、Oracle Cloudのストレージサービスの1つで、
インスタンスと紐づけるとストレージ容量を拡張することができます。

容量は、50 GBから32 TBまでの範囲で作成可能で、すべてのブロック・ボリュームは、
256ビット暗号化のAESアルゴリズムを使用し常に暗号化しています。
また、インスタンスとブロック・ボリュームの間を移動するすべてのデータは、高度にセキュアな内部ネットワークを介して転送されています。
料金は、アタッチしてる/してないに関わらずボリューム量によって決まるので注意が必要です。

作成手順
以下の流れで作成します。

インスタンス作成

Y.T先輩が作成されたこちらの記事を参考にインスタンスを1台作成します。

ブロック・ボリューム作成

① 「ブロック・ストレージ」>「ブロック・ボリューム」をクリック

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② 対象コンパートメントで表示されているか確認し、「ブロック・ボリュームの作成」をクリック

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③ 「名前」、「コンパートメント」、「可用性ドメイン(AD)」を選択し、容量はカスタムで設定する
今回は名前を「TestVolume」とし、サイズを50GBとする
※デフォルトは1024GB

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④ バックアップポリシーを設定
※作成後に設定することも可能。今回は未設定

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各ポリシーについて、Oracle定義のポリシーは以下のように定められています。

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⑤ 「ブロック・ボリュームの詳細画面」で作成内容を確認

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アタッチ

① 「ブロック・ボリュームの詳細」画面をスクロールし「インスタンスにアタッチ」をクリック

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② 「アタッチメント・タイプ」、「アクセス・タイプ」を適切に設定し
該当のインスタンスを選択する。
今回はアタッチメント・タイプを「ISCSI」、アクセス・タイプを「読取り/書込み」で作成

  • 準仮想化- OSからのコマンド操作は不要なので利用は簡単。IO性能のオーバーヘッドが数パーセントある。IOPSのSLAは適用されない。
  • ISCSI- OSから利用するためのコマンド操作が必要。性能のオーバーヘッドはない。IOPSのSLAが適用される。

③ デバイス名を選択し、インスタンスにボリュームをアタッチする

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④ ブロック・ボリューム作成後、「アタッチされたインスタンス」から該当インスタンスの「ISCSIコマンドおよび情報」をクリック

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⑤「ATTACH COMMANDS」にある3つのコマンドをコピーする

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⑥ インスタンスにSSHアクセスし、⑤でコピーしたコマンドを入力。「successful」が出ることを確認

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⑦ lsblkコマンドで作成したブロック・ボリュームがアタッチされているか確認

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ブロック・ボリュームをインスタンスから外したい場合は、⑤で「DETACHE COMMANDS」を入力するとアタッチを解除することができます。

以上で、ブロック・ボリュームを作成し、インスタンスに紐づけることができました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回に続きます。


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