OCVS・Horizon構築してみた①、②に引き続き、テリロジー技術本部のM.Yです。
③で手順は最後となります。最後までどうぞよろしくお願いいたします。
目次
- 手順
- 構成イメージ
- Connection Serverのセットアップ
・ファーム作成
・プールの設定 - Horizon Client用Windows10のセットアップ
手順
今回はOracle Cloud VMware Solution (OCVS)とVMware Horizonの構築をしてみました。
大まかな手順は以下になります。
1.OCVSを立てる。
(別途こちらを参照してください。)
2.NSX-TにてVMware Horizon用の設定をする。
3.SDDCと各ネットワークを接続する。
4.Windowsサーバ(Active Directory,MSSQL,Connection Server)を作成する。
5.Connection Serverでファームとプールを作成する。
6.Horizon Client用のWindows作成
本ページは「OCVSでHorizon構築してみた」の手順5~6の内容です。
構成イメージ
Connection Serverのセットアップ
ファーム作成
ConnectionサーバのHorizonにログインして、RDSHが登録されていることを確認してください。
[Farms]に遷移して、[Add]をクリックしてください。
登録したマシンを使ってファームを作ります。
[Automated Farm]を選択した状態で、[Next]をクリックしてください。
[Instant Clone]と作成したvCenterを選択し、[Next]をクリックしてください。
[Do not use VMware Virtual SAN]を選択し、[Next]をクリックしてください。
ここの選択によってI/Oが変わってきます。
ApplicationFarmを設定します。
After 10 minutes、After 1 minutesは何秒で立ち上がるかの設定です。
ロードバランスの設定をします。
すべて0に設定してあります。
プロビジョニングの設定には以下を参考に設定してください。
vCenterの設定には以下を参考に設定してください。
[Browse]をクリックすると枠内を変更できます。
Guest Customizationの設定には以下を参考に設定してください。
プールの設定
アプリケーションプールの作成
[Automated Desktop Pool]を選択して[Next]をクリックしてください。
4パターン作成できるため、4つのpoolが必要です。
・Instant clone x (Floating/ Dedicated)
・full clone x (Floating/ Dedicated)
※full clone は容量多
vCenterを選択して[Next]をクリックしてください。
・Automatic Assignment 1人だけのデスクトップを作成できる
・Multi-user みんなで共同のデスクトップを使う
[Floating]を選択して[Next]をクリックしてください。
今回構築したOCVSはDense I/Oのモデルを利用しているため、ストレージはvSANになります。
[Use VMware Virtual SAN]を選択してください。
ID、DisplayName、アクセスグループを入力してください。
IDの決め方
・Instant floating(IF) か floating(FL) か full clone(FC)
・後ろにpoolの番号を付ける
Access Group:poolのグループを選択(階層構造)
poolはconnectionserverで作成可能
プールの権限も同様
[Virtual Namea Manually] > [ Naming Pattern]を選択してください。
[Use Naming Pattern]にて作成されるデスクトップの命名規則
2=2桁(01-99)、3=3桁(01-999)
[Desktop Pool Sizing] > [Maximum Machines]では、サイズはお客様次第で決めることができます。
※最大60までできるが、20-30までの方が好ましい(最大20-30セッションになることを考慮)
[Default Image]
Golden Image in vCenter:デスクトップのOS(これを使ってcloneされる)
Snapshot:事前に作成が必要
[Network]の[Browse]をクリックして、ネットワークを選択します。
[Use network settings from the selected golden image]は、同じゴールデンイメージを他のネットワークでも使いたい場合に、有効にしてください。
[Network Adapter1]ではプールにて対象とするネットワークにチェックを入れて選択してください。今回はDesktopManagementを選択しました。
[VM Compute Profile Settings]はクライアントデスクトップ端末のサイジングを設定できます。
今回は、CPU:2 , RAM:4 , Core per Socket:2 ,と設定しました。
[Category Folder]の[Browse]をクリックしてください。
[Category Folder]は[Disabled]を選択し、[Submit]をクリックしてください。
[Log Off After Disconnect]は[10]minutesと入力し、[Next]をクリックしてください。
Allow Session Collaboration の[Enabled]にチェックを入れ、[Next]をクリックしてください。
[AD Container]の変更が必要であれば、[Browse]をクリックして変更します。[Next]をクリックしてください。
[Entitle Users After Adding Pool]にチェックを入れてください。
すべての情報が正しく記入できていたら、[Submit]をクリックしてください。
Horizon Client用Windows10のセットアップ
ここまで作成した設定で、VDI端末を起動し、Horizon ClientからVDI端末に接続したら完了です。
手順の流れ
・Horizon Client用のWindows10インストール
・ホスト名等の初期設定
・ClientからVDIへの接続
詳しくはVMWare(現Broadcom)の以下のドキュメントをご参照ください。
こちらで「OCVS・Horizon構築してみた」は以上になります。
ありがとうございました。
「OCVS・Horizon構築してみた①」はこちら↓
https://cloudsolution.terilogy.com/blog/ocvs/horizon1
「OCVS・Horizon構築してみた②」はこちら↓
https://cloudsolution.terilogy.com/blog/ocvs/horizon2
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