はじめに
みなさまお久しぶりです!
私(s-izu)はOracle Cloud Infrastructure2年生のミドルエイジのエンジニア。
先日、Oracle Content Managementを用いて簡単なWebサイトを作成して公開した。このサイトは弊社が提供する脆弱性診断サービスの紹介ページだ。ページの作成を通じてOCMの操作を学習できたのでブログで共有したい。
参考:安心安全対策サービス紹介ページ ←OCMを使って構築したWebサイトです
この記事は全2回の記事の1回目。ここではOracle Content Managementの概要を説明するとともにOCMインスタンスの起動からWebサイトを作成する前に必要となる準備について紹介する。(次の記事はこちら)
なおこの記事のターゲットは「クラウドサービスで簡単にWebサイトを作ってみたい」という課題を抱えた人物を想定している。
OCMとは
Oracle Content ManagementとはOracle Cloudで提供されるCMSサービスです。以前はOCE(Oracle Content and Experience)というサービス名で提供されていました。
OCMは動画や画像などのアセットを管理・保管し、REST API経由で配信するようなヘッドレスCMSとして利用することも可能です。
ユースケースとしてコーポレートサイトの構築や、もしくはウェブサービスの構築などが挙げられます。
概要
OCMでサービス紹介ページを作るにあたって実施した手順は下記の通りです。
- OCMインスタンス作成
- サイト構築前の準備
- Webサイト構築
- Webサイトの配信
この記事では1,2について説明します。次回の記事で3,4について説明します。
OCMインスタンス作成
初めにOCIコンソール(開発者サービス => コンテンツ管理 => インスタンス)からOCMインスタンスを作成します。OCMサービスはOCI上で動作しており、OCMインスタンスを構築時にはオブジェクトストレージも付帯的に作成されます。このオブジェクトストレージ内にOCMのアセットが格納されます。
OCMインスタンスを作成したら、次にインスタンスをオープンします。このインスタンス内でPaaSが提供され、Webサイトの作成・コンテンツのアップロード等を実行することになります。
なおインスタンスのコピーや、インスタンス名の変更は2022年1月時点では不可能です。
サイト構築前の準備
インスタンスオープンしたら歯車のマークをクリックして「デフォルト・サイト・テンプレートのインストール」をクリックしてください。これでウェブサイトのテンプレートをインポートできます。OCMはデフォルトでテンプレートが用意されており、これを流用してウェブページを作成します。なお空白のテンプレート(Blank-Template)も用意されており、ゼロベースでWebを構築したい場合はこれを使うことになります。
デフォルトテンプレートのインポートが終わったら、画面左のペインからサイトをクリックして右上の作成ボタンをクリックしてください。作成ボタンをクリックすることでサイトが作成されます。
作成ボタンを押したら、任意のテンプレートを選んでください。テンプレ―ト作成後はタイプを選択します。今回は「標準」を選択してください。タイプの選択後にサイト名を入力してください。なお静的なWebサイトを作成する場合は標準で充分です。動的なWebサイトを作成する場合はエンタープライズを検討することになります。タイプを選択しサイト名を入力するとサイトが作成されます。
サイトの作成後はサイトにマウスカーソルを重ねて右クリックをして、プロパティを選択してください。その後、セキュリティタブへ切り替えて「このサイトにアクセスするすべての人にサインインを要求します」の項目で「はい」を選択してください。デフォルト設定では公開範囲がに制限がないので、まずはクラウドユーザー(同一テナンシのOCIユーザー)のみに限定します。
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- OCIで作ってみた