【クラウドSIEM活用術】複数グループ会社のログ可視化・監視・分析を統合管理する方法

 2025.10.10  JT

こんにちは、Sumo Logicの営業をしているJTです。
今日は、Sumo Logic社が提供している複数の組織を統合管理する機能(ManageOrg)についてご紹介します。

昨今の子会社・グループ会社を含めたセキュリティ対策

この機能(ManageOrg)は、子会社やグループ会社を多く抱える企業様にとってセキュリティガバナンスを統一させるのに有効な手段です。昨今、サイバー攻撃の手口はますます巧妙化・多様化しており、本社や中核拠点のみが高度なセキュリティ対策を講じているだけでは、十分とは言えません。

攻撃者は、対策が手薄な子会社やグループ会社を足がかりに、本社ネットワークへの侵入を試みるといった、いわゆる「サプライチェーン攻撃」のリスクが現実化しています。
そのため、子会社・グループ会社も含めた全体でのセキュリティ水準の底上げが求められる時代になっています。
こうしたことから昨今、多くの企業ではEDR、SASE、IDaaSといったセキュリティソリューションを導入し、ゼロトラストの考えに基づいたセキュリティ対策が進んでいます。
 
しかし、それらの対策を支える「ログの可視化・監視・分析の基盤」が整っていなければ、インシデント発生時の対応や平常時のモニタリングにおいて、ばらつきが生じてしまいます。
また、子会社・グループ社が個別にログ管理や分析基盤を導入すると、コストや運用負荷が膨らみ、セキュリティガバナンスを一元的に行うことが困難になります。
 
そこでご紹介したいのが、Sumo Logic社が提供するクラウドネイティブのマルチテナント型SIEMです。
この機能を活用すれば、子会社やグループ会社毎のログデータを論理的に分離しつつ、本社などの統括組織から一元的にログの可視化・分析が可能となります。
 
つまり、「独立性を保ちつつも、統一的なセキュリティ運用を実現できる」柔軟性を備えたプラットフォームです。

マルチテナントによる複数組織を統合管理する機能

<顧客例>
  • 国内外に複数の子会社・グループ会社を持つ企業
  • セキュリティレベルのばらつきがある組織において、全体の統一ガバナンスを実現したい企業
  • セキュリティ人材が限られる拠点でも、本社主導で可視化・監視体制を構築したい企業
 
< ManageOrg 機能>
  • Sumo LogicのUI上から即座に以下を設定可能
    • 子テナント(子会社orグループ会社専用の環境)の作成 
    • ログデータを管理するデータセンター(国)を⾃由に選択可能
    • 子テナント毎に容量の割当・利用状況に応じた移し替えが可能
  • マルチリージョン/マルチテナント管理は、追加費用なく利用可能

マルチテナント・マルチリージョンによる管理イメージ

  • 本社がバルク契約し、必要な容量を子会社やグループ会社に展開
  • 容量が不足すれば必要に応じて拡張可能
  • 余った容量は、別の子会社やグループ会社に再配置も可能
<Sumo Logicの特長>
  1. クラウド‧ネイティブなマルチテナント基盤
    ‒ 拡張性‧スケーラビリティ:必要に応じてテナント毎に柔軟な容量の増減対応が可能
  2. ベンダー アグノスティック(ベンダーに依存しない)
    ‒ お客様でご利用されているテクノロジー(製品・メーカー)に依存しない
  3. 分析機能
    ‒ Mo Copilot機能による自然言語を活用したクエリ作成が可能 (CIP)
    ‒ 大量のアラートを自動でトリアージする機能を実装 (CSE)
    ※Built-In Rules(標準ルール) は900個以上あり日々自動更新
  4. 運用をサポートする機能
    ‒ AIを活用したルールチューニング支援機能 (CSE)
    ‒ Entity TimelineとグラフView機能を活用したインシデント調査 (CSE)
    ‒ MITRE ATT&CK Threat Coverage Explorer (CSE)
※上記4つの機能は以下ブログをご参照ください。

Sumo Logicのセキュアなプラットフォーム

・    追加の費用無くセキュアなプラットフォーム上でログの管理が可能

ライセンス体系について

Sumo Logicは、大きくCIP(ログの統合管理/可視化/クエリ分析etc.)とCSE(リアルタイムな相関分析etc.)でライセンスの考え方が異なります。※ManageOrgの機能は、CIP、CSEに関係なくご利用可能です。
CIPは、1日あたりのログ取り込み容量課金ではなく、取り込んだログに対する検索容量での課金となります。
その為、ログ保管が主な目的の場合は、ログの取り込み容量が10GB/日でも100GB/日でも費用は変動しません。
但し、ログの保存期間次第では、取り込み容量に応じて費用が変動致します。

CSEは、1日あたりのログ取り込み容量と保存期間による課金となります。
Sumo Logicは、ManageOrg機能によるマルチテナント管理に加えて、ログ管理・分析の用途に合わせて最適な組み合わせでご利用可能です。
CSEをご利用いただく場合は、最初にCIPにログを取り込み、リアルタイム分析が必要なログソースのみCSEに転送して分析を行います。
 
*Sumo Logic CIPライセンスの考え方は、以下ブログに詳細を記載しておりますのでご参照ください。
 

最後に

グループ全体でのセキュリティ統制を強化したいとお考えの企業様にとって、Sumo Logicは最適な選択肢となり得ます。フリートライアルもご用意しておりますので、まずはお気軽に下記フォームよりお問い合わせください。SIEMの導入検討を、私たちが全力でサポートさせていただきます。

こちらのページよりお問い合わせください 。


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