WebアプリケーションにおけるLLMの脆弱性検知

 2025.12.12  K.M.

どうもこんにちは、CS事業部のK.M.です。そろそろ年末が近づいてきましたね。

今回はWebアプリケーションにおけるLLMの脆弱性検知について、書いてみようと思います。

 

まず、WebアプリケーションにおけるAIの使用について簡単に解説いたします。

AIの発展により多くの作業が便利になってきている中、今まではJavaやCSS等の知識がないとできなかったWebサイトの作成といった開発面やサイトへアクセスしたユーザー向けのAIChatbotの実装といったCX面における活用など、幅広くAIが使われるようになっています。

AIは便利ですが、AIを利用する側に責任が生じるという点も忘れてはいけないです。実際に、AIチャットボットの返答の内容について訴訟問題に発展した結果、実装(利用)した企業側の責任という判決が下された事例が海外であったりします。

どういったリスクがあるのか

  • プロンプトインジェクション
    本来回答されない(すべきでない)内容(個人情報等)を特定の文字列などを使うことでAIが答えるように仕向ける攻撃方法
  • プラグイン侵害
    LLMの機能を外部のサービスや情報と連携した後、AIに誤った使い方をさせる等
  • データ漏洩
    AIによるセンシティブなデータの漏洩等

対策方法は?

ここでは、Rapid7のツールを使った方法を紹介します。
同社のExposure CommandというツールにはWebアプリケーションにおける脆弱性を検出することができる機能があり、最近Webアプリにて使用されるLLMやチャットボットなどの検出も可能になったとのことです。

具体的には新たに6つの攻撃モジュールが追加されたことにより25種類以上の攻撃手法が可能になったほか、LLMにおけるOWASP Top10のうち6個をターゲットにすることが可能になったとのことです。

まとめ

今回はRapid7のツールでWebアプリケーションにおけるAI/LLMの脆弱性を検知していく方法の紹介ということでライトな内容になってますが、今後ますますAIの利用が増えていく中で必ず対策をしないといけないことになります。そんな中、Rapid7でもそういったことができるということをまずは知っていただければ嬉しいです。

 


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