SumoLogicのNext-Gen appってなにができるの?

 2024.12.13  株式会社テリロジー 技術統括部

技術本部のtakaです。

Sumo logic上で、App catalogを開いた時に出てくるNext-Gen Appsとは何なのかご存じでしょうか。

特に、Sumo logic2023年以前から利用している方は、いきなりNext-Gen Appsが追加されたことに驚かれたかもしれません。

今回は、Sumo logicの可視化ツールの一つとして提供されているNext-Gen Appsについて、ご紹介します。

 

Next-Gen Appsについて

https://help.sumologic.com/release-notes-service/2023/12/31/#july-5-2023-apps

Next-Gen Appsは、202375日にリリースされたOpen Telemetry Collectorで動作するよう設計されたSumo logic公式のダッシュボード(=App catalog)です。

既存CollectorであるInstalled CollectorHosted Collectorには、Classic Appsが提供されています。

Classic Apps とのNext-Gen Appsの主な違い

  • Next-Gen Apps Open Telemetry Collectorで動作します。
  • Next-Gen Appsを導入する際に、Auto Discovery機能が利用可能です。
  • Sumo logic側でのNext-Gen Appsの更新が、わかりやすくなり、アップデートが簡単に行えます。
  • Next-Gen Appsの削除が、簡単に実施できます。
  • ダッシュボードが既に導入されている状態かどうかわかりやすくなりました。

注意事項

  • 現状、Installed CollectorおよびHosted Collectorでも利用可能ですが、これは期間限定となっています。詳細についてはページ下部にあるQAをご確認ください。
  • インストールとアップデートは、管理者またはアプリの管理ロール機能を持つユーザーによって実行される必要があります。
  • コンテンツをカスタマイズしたい場合は、まずコンテンツのカスタムコピーを作成する必要があります。

 

NextGenAppsを使うことができるOpen Telemetry Collectorとはどんなものなのか、この記事では簡単に説明させていただければと思います。

Open Telemetry Collector

Open Telemetryとは、データ(ログ・メトリクス・トレース)の収集・加工・送信を標準化するオープンソースプロジェクトです。

Sumo logicでは、データを収集するエージェントであるCollectorを標準化された形式で対応しています。
このように、Sumo logic Open telemetryに対応したことで、今まで行えなかったトレースデータの収集やPrometheusJaegerなど幅広いログソースから新たに収集することができるようになりました。

詳しくは、Open telemetry Collectorについての記事をご覧ください。https://cloudsolution.terilogy.com/blog/what-is-opentelemetry-collector-first-part

 

Next-Gen Apps の導入

Next-Gen Appsの導入手順には、大きく分けて2通りの方法があります。

  1. Classic Appsと同様の導入手順
  2. Auto Discovery機能を利用した導入手順

それぞれの手順を本記事で解説します。

1.Classic Appsと同様の導入手順

  1. 左側ツールバーから[App Catalog]をクリック
    導入したい Next-Gen Appsをクリック


  2. [Install App]をクリック
  3. [Next]ボタンをクリック


  4. 対象のApp Catalogで表示させるデータとして、そのデータソース指定するためSource Categoryを入力
    その後、[Next]ボタンをクリック


  5. App Catalogの適用(Contents Insatlled)とデータの取得(Data Coming in)がそれぞれ完了するとチェックマークが表示されるので、その後[View App Details]をクリック

Auto Discovery機能

Auto Discovery機能とは、サービスを検知し、サービスに対応したApp Catalogを進めてくれる機能となります。

Auto Discovery機能に対応しているサービス一覧(2024/12/1 現在)

  • Apache
  • MySQL
  • Nginx
  • Elastic Search
  • PostgreSQL
  • Redis
  • Kafka
  • Docker
  • RabbitMQ

最新の対応状況については、以下のSumo logic公式ドキュメントからご確認いただけます。

https://help.sumologic.com/docs/send-data/opentelemetry-collector/auto-discovery/

2.Auto Discovery機能を利用した導入手順

  1. ツールバーの[Manage data]>[Collection]をクリック後、タブの[Open Telemetry Collection]をクリック


  2. 対象のコレクター名をクリックし、Discovered Service(s)をクリック
    その後、表示されたNext-Gen Appsをクリック


  3. App catalogに遷移後、Install Appをクリック
    その後、アクセスログのファイルパスやSource categoryの設定などを入力し導入

Q&A

以下の質問は、Next-Gen AppsについてSumo logic公式から返答いただいたものとなります。

Q.Installed CollectorとHosted Collectorで、Next-Gen Appsは利用可能か?

A.現時点(2024/11/28)では、利用可能です。
ただ、Next-Gen Appsについて説明している公式ドキュメントでも、ご確認いただける通り期限があることが明言されています。

Q.Installed CollectorやHosted CollectorでNext-Gen Apps使える期限は?

A.現状、決まった期限はありません。
上記のNext-Gen Appsのドキュメントやリリースノートで、アップデートやアナウンスがないか確認することをお勧めします。

最後に

今回、Next-Gen Appsの機能について解説しました。
今回ご紹介した機能は勿論、それ以外でも、何かSumo logicについてご不明点等ございましたらお気軽に弊社へお問い合わせください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 


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