こんにちは、テリロジーの山内です。
つい先日、Oracle Cloud(OCI)認定資格のOracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associate(1Z0-1072-20-JPN)を受験しました。
当社では私の他にも、もう1名同時期にOracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associateを受験し、 無事二人とも合格することができました。
もう1名の合格体験もブログ記事になっていますので、是非参考にしてみてください。
【合格体験記】Oracle Cloud Infrastructure 2020 Architect Associate
私が勉強し始めたころは、Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associateについては、丁寧な日本語解説付きで試験対策ポイント解説セミナーがYoutubeに投稿されていましたが、Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associateの学習コンテンツについて、日本語のものはすぐには見つかりませんでした。
そこでこれからOCI 2020 Certified Architect Associateを学習したいという方の役に立てばと思い、試験概要と試験申し込み方法、学習コンテンツを紹介する記事を作成したいと思います。
※学習コンテンツは無料で利用できるものを前提として選定しています。
尚、私のOracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associateの学習を始める前のOracle Cloud(OCI)に関する知識レベルは以下の通りです。
- Oracleの他の試験は受けたことがない
- OCIのチュートリアル初級を実施したことがある
- 基本的なOCIの操作(ネットワーク/インスタンス/コンパートメント作成、アクセス制御設定)が可能
- AWSでのシステム設計・導入の経験はあり、AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトを取得済み
そんな私がOCI 2020 Certified Architect Associateをどのように勉強し、無事合格したのかご紹介いたします。
※本情報は2020/11/9時点の情報となりますので試験概要や申し込み方法などは必ずOracleの公式サイトの最新情報を参照してください
試験概要
試験概要
試験名 | Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associate |
---|---|
試験番号 | 1Z0-1072-20-JPN(日本語試験) |
出題形式 | 選択問題(正解を一つ選択もしくは、複数選択) |
試験時間 | 85 分 |
出題数 | 60 問 |
合格ライン | 65% 以上 |
受験料 | ¥18,000(税抜)[チケット購入] ※ Oracle PartnerNetwork Memberの場合、割引価格の¥13,500(税抜) |
詳細は以下、参照してください
Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associate
感想(※あくまで私の個人的な意見です)
時間配分については、そこまで厳しくないと感じました。
私の場合、苦手分野であるデータベースサービスやストレージに関連する設問が序盤で多く出題され、時間をかけていたら終わらないと思い、わからない問題であっても悩みすぎず「後から見直し」にチェックを入れ、とりあえず正解だと思うものを選択して最後まで進めました。
後半は得意とするコンピュート、ネットワークキングなどに関する設問が多く出題されサクサク進み、見直しで解答を再チェックしたところでちょうど試験時間が終了したという形でした。
選択問題については、正解を一つ選ぶもの、複数選択させるものがありました。
選択肢には似たような文章だが一部記述が異なるものが出題されており、異なる箇所をチェックし回答する必要があります。
また指定可能な設定やオプション値についても聞かれますので、試験範囲の各サービスについては実際にOCIの画面上で操作を行っておくと解答時に迷いにくいと思います。
(あくまで私の勝手な感想ですが、複数選択問題については選択した回答の一部正解でも得点がもらえているのではないかと思いました)
時間配分は厳しくはないですが、悩みすぎず、最後にまとめて見直すつもりでまずは、最後の問題まで解いてしまう方がよいと思います。
試験申し込み方法
Oracleアカウントをお持ちでない方は、チケット購入および試験申し込みにOracleのアカウント作成が必要になりますのでまずはアカウントを作成しましょう。
試験の申し込みを行うためには、受験チケットの購入が必要となります。
先ほどご案内した以下のサイトにログインした上で「Add Cart」から受験チケットの購入を行います。
Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associate
受験チケット購入時点では、英語、日本語等の指定はなく、
「Oracle Cloud Infrastructure Associate認定資格 監督付き試験用 (6ヶ月)」を購入します。
※OPN Memberの場合、OPN Education割引番号を指定することで割引が受けられます
受験チケットを購入したら、オラクル認定システム(CertView)にログインして試験の申し込みを行います。 オラクル認定システム(CertView)の使い方については、以下を参考にしてください。
Cert Viewにログインし、ピアソンVUEサイトを選択し、試験番号の「1Z0-1072-20-JPN」を検索することで、 Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associate(日本語)の受験申し込みが可能です。
オススメ学習コンテンツ
1.チュートリアル : Oracle Cloud Infrastructure を使ってみよう
オススメ度:★★☆☆☆
OCIを覚えるには、実際に触ってみるのが一番です。
そこでおすすめなのが、以下のチュートリアルを実施することです。
チュートリアル : Oracle Cloud Infrastructure を使ってみよう
まずは初級編のExadataの手前まで完了させてみましょう。
Oracle Cloud Infrastructureを触ったことがない方にはオススメですが、
既に触ったことのある方には少し物足りないと思います。
無料トライアルの申し込み手順も一緒に記載されていますので、アカウントの作成から行うことが可能です。 チュートリアルを始める前にOCIの概要、用語から把握したいという方は、是非以下の記事を一読下さい。
Oracle Cloudで作ってみた その1:仮想クラウド・ネットワーク編
また、Oracle主催で初級チュートリアルを利用したハンズオンセミナー/ウェビナーが定期開催されていますのでタイミングが合う場合は、ハンズオンセミナー/ウェビナーなどに参加するのも手だと思います。
2.Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshop
オススメ度:★★★★☆
私はメインでOracle UniversityのLearning Subscriptionで公開されている Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshopを視聴して学習しました。
本コースは無料で視聴が可能で、全体で約11時間と膨大な量があります。
Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshop
動画内の資料及び解説は英語ですが、字幕機能があり解説については日本語字幕の表示が可能です。
また、再生速度を1.5x、2.0xに設定可能ですので、理解の早い方は1.5倍速再生などを利用して学習時間を短縮しましょう。
Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshopでは、OCIの各機能の詳細説明と実際の操作手順やデモが紹介されており、この動画を全て視聴するとArchitect Associateの対象範囲である以下の学習可能です。
- Oracle Cloud(OCI)の概要
- IAM、IAMポリシー
- ネットワーキング(VCN、サブネット、VPN、FastConnect、LoadBalancer、DNSなど)
- コンピュートサービス(VM、Bare Metal、Dedicated Hosts)
- コンテナサービス(Oralce Kubernetes Engine、Oracle Registry Service)
- ストレージサービス(オブジェクトストレージ、BlockVolume、Boot Volume、File Storage)
- データベースサービス(Virtual Machine、Bare Metal、Exadata、Autonomous Database)
特にサービスの説明だけでなく、OCI上での操作画面や操作手順を見ることができる点が非常に役に立ちます。 無料トライアルの期間であれば、実際に自分でも操作を行い、より理解度を高めることをオススメします。
また、上記の動画はYoutube上でも公開されており、Youtubeの字幕機能を利用して日本語字幕の表示も可能です。 Islam GoharさんというOracle社員の方が、Youtubeの再生リストを作ってくれていますので参考にしてみてください。
3.Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate 資格試験ポイント解説セミナー
オススメ度:★★★★★
バージョンは一つ古いですが、日本語の模擬問題の解説動画になっています。
実際に試験を受け、2019 Certified Architect Associateの模擬問題と2020 Certified Architect Associateの本番の問題を比較して、大幅な変更点はないと感じました。
そのため単純な得点アップ/試験対策として、非常に役に立ちます。
特にこの学習コンテンツの良いところは
問題の正解だけでなく、間違っている選択肢についてなぜ間違いなのか丁寧に解説が行われている点です。
間違っている選択肢について解説内容を理解しておくことで、本番の試験で似たような選択肢や問題が出題された場合に解答の選択が楽になります。
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate 資格試験ポイント解説セミナー(1)~(4)までありますので全てチェックしておきましょう。
前項のOracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshopを視聴していれば、2020の最新情報は理解できていますので試験対策としての視聴をオススメします。
Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate 資格試験ポイント解説セミナー
4.Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associate模擬問題
オススメ度:★★★☆☆
最後に、2020版の模擬問題を紹介します。
Oracle UniversityのLearning Subscriptionで公開されています。
Become OCI Architect(Associate)のPractice Exam For: Oracle Cloud Infrastructure 2020 Architect Associateから模擬問題を利用しましょう。
現状は、Oracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associateの模擬問題は英語のみでの提供となります。 必要に応じて、翻訳サイトなどで問題文と選択肢を翻訳しながら解いてみましょう。
分からないところは調べながら解答を行い、正解できるようになるまで繰り返し実施します。
こちらも試験対策として役に立ちますが、詳細な解説はないため、★3の評価としておきます。
まとめ
ここまでOracle Cloud Infrastructure 2020 Certified Architect Associateの試験概要、申し込み方法、私が利用した学習コンテンツについてご紹介してきました。
OCIをかなり触っていて、詳しい方であれば点数アップのために模擬問題からはじめて苦手なところだけ、Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshopの動画視聴する対策で十分かもしれません。
私の場合、データベース、ストレージが苦手だなと試験前から思っていましたが、案の定試験で得点率の低かった分野が一致していました。
苦手な分野についてはOracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshopを利用して、各サービスの詳細と操作方法、選択可能なオプションを重点的に学習しておきましょう。
ではでは!!
- カテゴリ:
- OCI資格取得