OCIでのインスタンス作成からSSH接続まで

 2020.09.30  株式会社テリロジー 技術統括部

OCIでのインスタンス作成からSSH接続まで

こんにちは、Y.Tです。

今回はOCIのインスタンスの作成方法について、ご紹介します。
OCIでは、2020/7/13のUpdateにより、インスタンスのSSHキーはインスタンス作成時に
自動生成することが可能になりました。

Automatically generated SSH key pairs for compute instances

今までの仕様と同じく、手動で作成したSSHキーをアップロードし、利用することも可能です。
今回はCLIとGUI、両方の方法をご紹介します。

1-①インスタンス作成画面からSSHキー自動作成

目次「VM作成方法」の画面から生成することができます。

1-②CLIからSSHキー作成

初めにssh-keygenコマンドでRSA方式をオプションで指定し、鍵を作成します。

$ssh-keygen -t rsa

次に保存場所を指定します。デフォルトで良ければエンターを押します。

Enter file in which to save the key (/home/terilogy/.ssh/id_rsa): Created directory '/home/terilogy/.ssh'.

ログイン時のパスフレーズを指定します。パスフレーズなしで良ければ何も入力せずにエンターを押します。

Enter passphrase (empty for no passphrase): Enter same passphrase again:

fingerprintが表示され、作成が完了します。
先ほど指定した、/home/terilogy/.ssh に秘密鍵と公開鍵が作成できます。

id_rsa が秘密鍵、id_rsa.pub が公開鍵となります。

VM作成方法

VM作成方法 画像1

インスタンスの作成はコンピュート -> インスタンス -> インスタンスの作成から行います。
選択可能なインスタンスの例は以下です。

  • Linux:
    • Ubuntu 16.04,18.04,20.04
    • CentOS 6.10,7
    • Oracle Linux 6.10,7.7,7.8
    • Oracle Autonomous Linux 7.8
  • Windows Server 2012 R2,2016,2019 など

※マーケットプレイスからインスタンスを作成する場合は、インスタンス作成画面ではなく、
メニューバーの「マーケットプレイス -> すべてのアプリケーション」から作成します

インスタンスの種類を選択後、SSHキーの追加をします。
1-①の手順で作成したい場合、「SSHキー・ペアの生成」を選択し、秘密キーをダウンロードします。

VM作成方法 画像2

1-②で作成した場合、「公開キー・ファイルの選択」から、id_rsa.pub(公開鍵)を追加します。

VM作成方法 画像3

「作成」を選択するとインスタンスが作成されます。

VM作成方法 画像4

四角いアイコンが緑色に変化すればインスタンス作成完了です。
SSHでの接続はインスタンス作成完了画面右上赤枠内のパブリックIPアドレスから行います。

SSHでの接続方法

SSHでの接続方法

2で確認したパブリックIPアドレスをコピーして、ターミナルソフトから接続するとログイン画面が表示されます。
ユーザ名とパスフレーズまたは、先ほど作成した秘密鍵を指定すると、ログインが可能となります。

各OSのデフォルトユーザー名は以下の通りです。

  • Oracle提供のLinux、CentOS、Windowsイメージを使用した場合
    ユーザー名:opc
    ※Windowsインスタンスに初めて接続する際は、そのインスタンスの初期パスワードが必要です。
    このパスワードは、コンソールのインスタンスの詳細ページで取得できます。
  • Ubuntuイメージを使用した場合
    ユーザー名:ubuntu
    以上で、インスタンスを作成、SSHアクセスをすることができました。

今回の記事は以上になりますが、
弊社では、他にも検証記事やクラウド移行に関する記事を作成しています。

・OCIと社内ネットワークをVPN接続してみた
https://cloudsolution.terilogy.com/blog/oci-vpn-20201225

・OCI上でWindows DHCPサーバを動かしてみた
https://cloudsolution.terilogy.com/blog/oci-windows-dhcp-server

また、弊社では、Oracle Cloudの構築やOCVSを使ったVMWareの移行サービス、
他にも設定ミスや各種ガイドライン・コンプライアンスに違反がないか継続的にチェックするCSPMサービスの取り扱いもございますので、こちらからぜひ詳細をご覧ください。

Oracle Cloud:https://cloudsolution.terilogy.com/oci
OCVS:https://cloudsolution.terilogy.com/oci/ocvs
CSPMサービス:https://cloudsolution.terilogy.com/corestack/cspm


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