SaaSセキュリティについて

シャドーSaaSとは

シャドーSaaS

シャドーSaaS(野良SaaS)とは、組織のIT部門や管理者が把握していない、または正式に承認されていない
SaaSアプリケーションが、従業員や部門によって使用されることを指します。

シャドーSaaSはどのように生まれるのか?

シャドーSaaSはどのように生まれるのか?
  • Box
  • Zoom
  • Kintone
  • 採用一括かんりくん
    etc…
  • 従業員が個人的に業務で利用しているSaaS(NotionやChat GPT等 )
  • 業務とは関係のないSaaS

OAuth認証による
ログインの流れ

シャドーSaaSはどのように生まれるのか?

シャドーSaaSのリスク

01 データ漏洩のリスク

  • 従業員が個人で利用しているSaaS に、企業の機密データを保存している可能性があります。
    特に、そのSaaSがセキュリティ的に安全ではない場合、情報が漏洩する可能性が高まります。

02 アクセストークンの悪用

  • OAuth認証ではアクセストークンが発行され、
    これを使用してSaaSがGoogle等のコアSaaS のリソースにアクセスします。
    セキュリティが不十分なSaaSがアクセストークンを適切に保護しない場合、
    第三者がこのトークンを不正に取得し、Google Workspace内のリソースにアクセスするリスクがあります。

03 過剰な権限付与によるリスク

  • OAuthを使用する際に、SaaSが必要以上の権限をリクエストしている場合があります。
    例えば、SaaSが「Googleドライブへのフルアクセス」や「メールの読み取り権限」などを要求した場合、
    それを許可することでGoogle Workspaceの全データがSaaS側に漏れるリスクが生じます。
    これにより、過剰なデータアクセスや不正利用が発生する可能性があります。
シャドーSaaSのリスク

SaaS管理の実態

SSPMニーズ調査に関するアンケート結果について(自社調べ)

質問①:御社では何種類くらいのSaaSアプリケーションを利用されておりますでしょうか。

SSPMニーズ調査に関するアンケート結果について(自社調べ)

38%もの企業が社内でSaaS を
どれくらい利用しているか分からないと回答

現実とのギャップ

IT管理者が考える企業で利用しているSaaS数
実際に企業で利用されているSaaS数
米Oktaの調査によって、
1社当たりの平均SaaS利用数が2021年で89個、
大企業(従業員数2000人以上)で平均187個
を利用という実態が判明

SaaSの可視性の欠如

IT部門とセキュリティチームがSaaSの使用状況を把握できないことが、SaaSのセキュリティ対策における最初の課題です。
ただ、従業員が利用しているSaaSを正確に把握することは困難であり、知らないものを保護することはできません。

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  • SaaS利用状況の可視化がSaaSセキュリティ対策の第一歩