APIの利用について書こうと思ったが脱線

 2018.09.12  株式会社テリロジー 技術統括部

ども、テリーマン2号です。
・・・ブログの閲覧数はまったく増えません。

当社は商社の遺伝子を受け継いだ輸入販売業、ボックス・セラー、つまり箱屋から始まって今に至ります。そのせいか我々C&S技術統括部はソフトウェアに関する部分がやや弱いところがあるんですよね。

今日日、アプライアンスなんかも多機能、高機能になり、また、メーカーもすべての機能を自社で開発せず、APIエコシステムにより、ひとつの大きなシステムを作ることを推奨するようになりました。つまり、ビデオとテレビを繋ぐような仕事の延長のようなものはもう存在せず、我々には多かれ少なかれソフトウェアに関する知見が求められるようになりました。

固い金属の直方体(ハードウェア・アプライアンス)ではなく、目に見えないもの、例えば、コンサルテーションのサービスやソフトウェアを提案したり販売するのがあまり上手ではないのが我々、C&S技術統括部の弱みではありますが、この数年、若い世代を中心に少しずつ変化が見えてきました。

ソフトウェアと言っても、これは単にプログラミングのことを指すものではなく、若いメンバーにはプログラミングの世界から、大きな枠としてのシステムを捉え、考えを巡らせ、何かの分野に精通してもらいたいな、と思います。まあ、「ナンカナイスカ」から「アレ持って来い!」の型番指定物販ならいいですが、我々、エンジニアが提供するのは、お客様の困っていることに対する解決策であり、箱じゃないですからね。

たとえば、/etc/init.dってなんだ?!とか、chkconfigは、init scriptのどこを見てるんだ?とか、そういうことに興味を持ち、把握できるようにする。rootとしてシステムの管理をするようになると、自然にシェルスクリプトくらいは使えるようになる。というか、シェルスクリプトを工夫して使うとか、そういうところに着目して行動できないなら、その時点でソフトウェア・エンジニアとしての適性はないのかもしれませんね。

システムの監視にしても、SevOneがどうだとか、MRTGがどうこうとか、そういう話ではなく、iostat, vmstat, sar, /proc/ など、いろいろなコマンドを使ってシステムの状況を把握できる能力を磨く。ここで大事なのは値を取り出すだけではなくて、それぞれの値はどんな意味を持っているのかを理解することだと思います。

そして、やる気があるなら、出力データを集計したり整理するテキスト処理プログラムを書いてみる。最初は、sed, awk だけでも十分です。Excelに行ってしまうなら、それでもいいですが、それならAccess VBAとかJsで何かやってみてもらいたいところですかね。エンジニアのスキルって、本当に毎日のそんな積み重ねにより養われるものだと思うのです。地味ですね、地味ですね、では、地味が嫌なら派手なものでも作りましょうか・・・!?

コモディティ化という単語がありますが、結局、その世界から脱するには、何か差別化要素が必要で、また、遠目から見れば同じに見える競合製品に、まずは並び、そして差別化要素で勝つには、ソフトウェアの力を正しく適用することに突破口があると思います・・・って、本日はRedSealのAPIについて書こうと思っていたのですが、脱線したまま、そろそろ記事を終わりにしようと思います(なんだよ)。

(おわり)


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