いきなりですが、技術書典って知ってますか?
新しい技術に出会えるお祭りです。
技術同人誌の即売会ですね。
10/8の体育の日に池袋に顔を出すと思います。テリーマンが。
友人(としておきましょう)の書籍のドラフトを見ましたが、書き手の技術に対する情熱や執念が散りばめられていて、正直いいなあ、と思いました。それはチームの皆が書く、スライドなどからも「熱」を感じることがありますけどね。
今日は新人の子のSecurity Online Dayの報告書と、ソフトの子が書いた開発企画書を読みましたが、なるほどなあ、よく書けているなあ、と思いました。書き物には表情がありますね。それを受け取る感受性は失いたくないものです。
どんなに高級な包丁でも使い続けていると、いつの間にか100円ショップの包丁よりも切れなくなります。定期的に研がなければならないのです。
これは人間も同じことで、切れ味を維持するには、精神的なリフレッシュをするとか、肉体を鍛えるとか、適度に休ませるとか、そして新しい知識や技能を身につけるとか、そういう習慣が必要になります。さらに言うと企業や組織も同じことで常に新しいことを取り入れていくことで鋭い状態を維持していかないといけないわけです。
私はよく若い人に本を読んで新しい技術を習得しなさい、みたいなことを言いますが、読書をすれば頭が良くなるの・・・か・・・な。
どうでしょう。読書をただひたすら続けることで頭が良くなるのであれば、企業に勤めている多くの人は電車の中で本を読んでるはずなので、頭が良くなっているはず。しかし、そうではないと思う 笑。
やはり、本を読むことで何かを得る、そういう主体的な目的を設定しないと身にならないんじゃないかと。例えば、意味もなくブンブンとバットを毎日500回振ったところで、野球はうまくならないと思うのです。せいぜい大胸筋が発達して、腕が太くなるのがいいところでしょう。
技術書やビジネス書を読むなら、目的をまず確認して、読み方を決めるべきです。技術書には、何か具体的なことを得るための本とナラティブ(物語)として読むべき本とリファレンス(都度、参考書として使う)があるはずで、各々にあった読み方があるんだと思います。
これは持論ですが、一冊の書籍のうち重要な部分は多くても15%と割りきるべきで、さらに得意分野であれば、新しいことはせいぜい内容の7、8%だと思って、バンバン流し読みすればよいと。 そして、気に入ったところがあれば、要約するとかスライドにして、アウトプットすることを勧めます。その際に図表表現も学ぶと。
中には熟読すべき書籍もあると思います。1万時間の法則なんて言葉がありますが、一冊を30時間かけて、例えばプログラミングの本やデータモデリングの本の例題をやりきるとか、そこまでやれば、実はかなり専門的な知識や技能を手に入れることができます。その際、勉強はゴールを設定して計画的にやることが重要かな、と。
本当は課題図書を決めて、皆でブートキャンプみたいなことをやりたいんですけどね。例えば一日12時間、これを10日間ぶっ続けでWebアプリケーション書いてみるとか、そういうインテンシブなトレーニング。今日日、働き方改革とか、うるさいですからね。あ、うるさいとか言ってはイケナイのか。
先にも書いたとおり、本には作者の執念が詰まっていますから、かなりのことが学べます。書評や知人、友人に意見を聞き、内容を確認して、なるべく良書を選ぶようにしてください・・・って、私は誰に向けて発信してるんだろう。
ということで、今日はここまで。
ありがとうございました。
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