あなたにもチェルシーあげたい (1)

 2018.10.03  株式会社テリロジー 技術統括部

しばらく脆弱性リスク管理については書くの止めとこうかな、と。
ということで今日は日記です。

我々の世界でも個体発生は系統発生を繰り返す・・・のか。

例えば、ウェブ・アプリケーションの開発を学ぶときに、最初にCGIがあって、Servletが出てきて、JSPが登場し、JSFとインジェクションが出てきたという流れを追いかけることは大事だと思うわけです。

結論として、ウェブ・アプリケーション・フレームワークがあります、といきなり始めると、その瞬間には生産性は上がるけど、次の技術につながらない。だから、やっぱり進化の流れを追いかけること、少なくとも流れを知っていることは大事だと思います。

では、ソフトウェアの開発を語るときに、メインフレームでCobolをやってきた、そしてクライアント・サーバが出てきて、第三世代言語が出てきてさあ、なんて話を若い人に話すべきかどうかというとノーで。

その辺の匙加減が難しいというか、自分の中で整理できていないというか。ま、我々のキャリアやスキルセットというのは積み上げ型ではないですからね。若い人がパクッと新しいものに食いついてトップになることも珍しくない。

オブジェクト指向だ、アジャイルだ、というのは、産業面から極論すると、アホを率いて大きな仕事を成し遂げるための道具と枠組みです。こっちとしては、使われる側のアホを育てるのは本意ではないので、アホではない側からチェルシーをあげないといけないと思います 笑。

なぜオブジェクト指向なのか、オブジェクト指向じゃないと何が困るのか?
なぜアジャイルなのか、アジャイルじゃないと何が困るのか?

そこにどういう問題があるのか・・・というのをきちんと伝えようとする人がいて、その人達がカタログ化をしていたりする。それを効率よく、教わる側のレベルにあわせて適切にインプットを重ねることがどれだけ難しいことかと。そう思うわけです。

SOFT SKILLSも読みました、CAREER SKILLSも読みました、技術評論社の知的生産術の本も読みました、オライリーのエンジニアのためのマネジメントキャリアパスも読みました、それらから得たことを上手く纏めて、若い人に伝えなければいけない、そこで悩む、焦る、悩む、焦る。

結局ね、書痴よろしく難しい本を読みまくっても、そこで知ることができるのは手段だけなので、前提であるとか、組織のコンテキスト、共有すべき目的や夢であるとか、そういうことを含めて考えていかないといけないんですよね。

世の中、同じような悩みを持つ人どれくらいいるんだろ。

え、若手なんて勝手に育つ? 現に自分は誰にも習ってない、って?

自分はそうは思えないんだよな。 

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