秋が来たようだ

 2018.09.28  株式会社テリロジー 技術統括部

飽き飽きしたとは絶対に言わない。

そろそろ内定式ですね。

なにか4月までにやっておくことはありますか、と聞かれれば、ドサーッと本を渡したくなりますが、そこはねえ・・・。

学生の皆さんは思う存分学べばよいと思うのです。思う存分、遊べとは言ってません。学生生活というのはミニ社会における「助走」です。なので、皆さんは助走のプロセスの中で既に学んでいる(はず)。学校教育そのものはもしかして退屈なのかもしれませんが、学生時代というのはかけがえのない時間なのだと思います。まったくもって、わけのわからないことを書いてますが、戯言なのでそのままにしておきましょう。

社会に出ると学ぶ機会はめっきり減ります。でも、社会に出ると沢山学ばなければなりません。とにかく時間がない。のんびり失敗を重ねてはいられないのです。

だから、学ぶより習うことに傾くことがあります。習うことすらせずに、真似る人も少なくありません。それでもいいけれど、ひとつアドバイスがあるとすれば、若い時期に効率よく失敗する方法を身につけておくことが大事かな、と思います。

私の肩書きはエンジニアであって、その目的は自社の製品や技術を駆使して、お客様のプロジェクトを成功させることです。倣うべき前例も少なく、かつ、詳細はお客様ごとに異なることが多いです。もちろん反復可能なものもありますが、なかなかそうはいきません。

まあ、似非学者のよう都合の良い簡単化は許されないということです。神は細部に宿る、とはよく言ったものだと思います。場面、場面で我々は常に考えなければいけないし、判断に迫られます。そして、新しいことを会得しなければいけません。つまり、我々の仕事は学びの連続になる「べき」です。

ころころと猫の目のようにお客様の要望が変わることもあります。そういうときは状況に真摯に向き合い、その都度、いろいろと制約(QCD: クオリティ・コスト・デリバリー)はあるにしろ、最高だと信じられるものを顧客に提供しなければいけません。そのためには手元で効率よく失敗を重ね、そこで得たものをすくいとって、血や肉にしていくことになります。

学歴や経験や経歴、まあ、そういった貯金で食っていける幸せな人もいるかもしれませんが、それはごく一部でしょう。自分は自分の人生しか生きたことがないからわかりませんが、私の場合は、何にもなかったので、体力任せに働いて、サイボーグになることを心に決めました...。切り刻まれてボロボロにはまだなってません(たぶん)。

技術には「古くなれば捨てられる」という特徴があります。3年で廃れる技術、5年で廃れる技術、10年運よく食べていける技術(そのあと油断してると困難が来るかもしれませんが)、その特徴とうまく付き合いながら、楽しいエンジニア生活が過ごせたら素晴らしいんじゃないかな、と思います。

ITの世界は幸いにもコンピュータが先生になってくれますし、どんな複雑な処理も突き詰めればプリミティブな処理の組み合わせに落ちていくので、まあ、せいぜい気張れや、じゃなくて、ええと、安心してHappy Hackingをしていただければと思います。

ちなみにHackingというのは脆弱性を突いた攻撃のことではありません。

コンピューティングを楽しもうぜ、と受け取ってくださいませ。

じゃあね。


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